「カーチュー」は15世紀に生まれたベトナム北部の伝統音楽だが、19世紀末(フランス統治時代)に富裕層が遊興の対象にしたため芸術としてのイメージが損なわれ、心ある一部の音楽家が細々と受け継いできた。2009年ユネスコ世界無形文化遺産になり、若い世代の演奏家も育っている。お化粧もしていない初々しい少女が演奏する姿は愛らしく
頼もしかった。
カーチュー演者の女性をスケッチ中。
カ―チューの切なくなるような演奏を堪能したあとは、元気に食事。外国人のバックパッカーが多い店で、我々も違和感なく溶け込める雰囲気。料理は厨房内にある大きな台からチョイスする仕組みで、種類が多く何回か通わないと選びきれない。今回は食事の場面が主になり、お許しください。
続く。(文・塩澤)