韓国・大邱レポート1

大邱パンフレット1

2013年11月、初めて韓国・大邱(テグ)に二日間だけだったが、出かけた。人口240万の都市だが、旅の目的は蓮。といってもとっくに花は終わっている。実は大邱の半夜月という地域は蓮根栽培が盛んで、蓮根シェアー率34%だそうだ。蓮料理を堪能した。蓮根栽培農家の方に会い、蓮田で掘るところも見せていただき、農業指導者の方にもいろいろお話を伺った。
薬膳料理店「笑談亭」でコース料理をいただき、オーナーのキム・スンラン先生には、厨房で薬膳蓮根料理も教えていただいた。韓国の美術工芸品には蓮がたくさん登場する。
李氏朝鮮時代の民画の蓮はユーモラスで大好きだが、その流れをくんだような食器類も入手できた。大邱のもう一つの顔は繊維だということを今回知った。これについても思わぬ収穫があった。
短時間にこれだけの収穫が得られたのは、ひとえに「大邱市 観光文化財課 日韓通訳」の丸山雅子さんのコ―ディネートと、格安旅を見つける達人でマンガ旅日記作者・湯村泰子さんのおかげだ。

ここ数年、蓮と蓮文化を追ってアジアに出かけている。北京、上海、台南、ハノイ、ホーチミン、そして今回の大邱。中国、韓国への旅は尖閣、竹島問題以後何となく躊躇していた。しかし蓮文化愛好者としては韓国を外すわけにはいかない。韓国料理には蓮も色々と登場する。この1年は食文化としての「蓮」を中心にした旅をしようと考えている流れの一つだ。初めての韓国は出かけてみたら、どこでも気持ち良く私の質問、疑問に応えてくださった。旅は国内外を問わず、相手の文化を知り敬い認める良いきっかけになると思う。
今回も「蓮は平和の象徴なり」という標語を掲げた大賀一郎・蓮博士の言葉を実感した旅だった。

写真は大邱駅の改札口を出た所におかれていた日本語パンフレット。丸山さんとの待ち合わせ場所が分からず、湯村さんと荷物を目立つ所に残し、構内の本屋で料理本を大急ぎでチェック、役に立ちそうなパンフレットをかき集めたうちの一つ。