大邱マンガ旅日記2日目の3

マンガ大邱表紙AS

 

 

 

 

絵 湯村泰子(ゆむら たいこ)
文・写真 塩澤珠江
コーディネーター 丸山雅子
(大邱広域市観光文化財課日韓通訳)

「笑談亭」のオーナーで薬膳料理研究家のキム・スンラン先生に「薬膳れんこん料理」を習いました。

マンガ大邱18SA

<蓮根のまるごと蜜柑煮>

ヘタ以外は全て使い、蓮根の輪切りと一緒にゆっくりゆっくり煮詰めます。
ノーワックスの蜜柑なら水洗いで、ワックスがかかっている蜜柑なら酢で洗います。

レンコン蜜柑煮1S

蜜柑を皮ごとざく切りに。

 

 

 

レンコン蜜柑煮2S

ブレンダ―でつぶす。

 

 

 

レンコン蜜柑煮3S

布で漉した蜜柑の汁で、蓮根をゆっくり煮詰める。

 

 

 

蓮根の蜜柑煮2S
蜜柑の自然な甘さが煮詰まって、蓮根がデザートに。

二品目は、ニンニクも唐辛子も使わない<蓮根の水キムチ>

水キムチ絞り1S

大根、梨をすりおろし、布で漉した汁がそのまま水キムチのスープになる。

 

 

水キムチ2S

茹でた蓮根を輪切りにして、スープに入れる。味を見ながら塩を少々加える。
そのまま常温で24時間発酵させ、その後は冷蔵庫で7日間くらい保存できる。

 

100年草瓶詰S

 ハスの花をイメージしたピンク色は、済州島特産の「百年草」という植物の実の粉末。

 

 

水キムチ4S

大根と梨のスープとシャキシャキ蓮根の水キムチ。たくさん作ったので、帰りに密閉容器を買って日本へ持ち帰りました。4日目くらいからスープの味が深くなり、蓮根にしみ込んで本当に美味しかったです。

キム スン ラン先生2

細かい質問にも丁寧に答えてくださったキム・スンラン先生。丸山さん、ややこしい通訳をありがとうございました!。湯村さんはせっせとスケッチ中。

キム先生の漢方材料棚

天井まで漢方材がずらりと並んだ「笑談亭」正面の棚。

大邱マンガ旅日記2日目の2

 

マンガ大邱表紙AS

絵 湯村泰子(ゆむら たいこ)
文・写真 塩澤珠江
コーディネーター 丸山雅子(大邱広域市観光文化財課日韓通訳)

 

マンガ大邱17S

薬膳料理家のキム・スンラン先生のお店「笑談亭」で「れんこん薬膳料理 午餐」フルコースのランチ。キム先生の母上は、宗家で祭祀に供される料理を作っていらっしゃったので、幼い頃から教わっていたとのことでした。
大邱は蓮根の大生産地、母上から伝授された韓国伝統の蓮根薬膳料理は他では味わえません。夜は「れんこん薬膳料理 正餐」で、このほかに3品つきます。

主な料理です。
笑談亭食事2S
笑談亭食事2S中干し柿のような蓮根餅?中は甘くて柔らかい。

笑談亭食事1Sクチナシと済州島特産の百年草(後述)の実の粉末で染めたピンクの蓮根。

笑談亭食事5S蓮根の絞り汁を使ったチャプチェ。

笑談亭食事4S蓮根団子の酢豚。黄色のソースは蜜柑を煮詰めたもので、自然の甘酸っぱさで美味しい。

笑談亭食事6S蓮根のムッ蓮根と黒クワイを粉末にして寒天状にしたムッ。オキュートに似たぷりぷりした食感。上にかかっているのは韓国海苔。

笑談亭食事3S栄養たっぷりの蓮根の絞り汁をつかった白菜キムチ。

笑談亭食事10S蓮根入り五穀米、栗、豆の蓮の葉蒸し。

フルコースを味わった後は、厨房でキム先生から薬膳れんこん料理を習いました。
次回は、日本では味わったことのない蓮根料理をご紹介します。

つづく。

大邱マンガ旅日記2日目の1

 

マンガ大邱表紙AS

 

 

 

 

絵 湯村泰子(ゆむら たいこ)
文・写真 塩澤珠江
コーディネーター 丸山雅子(大邱広域市観光文化財課日韓通訳)

 

大邱2日目の朝、2人だけで朝食を食べに町に出ました。

マンガ大邱14S

100年食堂正面S
食堂街の中にある「百年食堂」。

100年食堂スケッチ中
湯村さんは朝飯前のひと仕事中。

100年食堂のご夫婦
「ほー」。スケッチブックを見て面白がる食堂のご夫婦。
言葉は出来なくてもマンガは最強の日韓交流!

マンガ大邱15S
マンガ大邱16S

青白苑湯村さん
床から天井まで所せましとビッシリ焼き物がおいてある広いお店です。作家ものから量産品まで品ぞろえが豊富でした。茶器コーナーでスケッチ中の湯村さん。民家のミニアチュアがなかなか良かったです。

さて次はお目当ての「笑談亭」という不思議な名前の蓮の薬膳料理と料理教室に行きます。

つづく。

大邱マンガ旅日記1日目の3

マンガ大邱表紙AS

 

 

 

絵 湯村泰子(ゆむら たいこ)
文・写真 塩澤珠江
コーディネーター 丸山雅子
(大邱広域市観光文化財課日韓通訳)

 

昼食後とりあえずホテルに荷物を置き、ベルベットのお店へ。
マンガ大邱12S1

繊維産業でも大邱は有名。その中でもベルベット(ビロード)が美しい、と知ったのは今回の旅。私たちにはあまりご縁がないかも~、と思いきや、見つけました、蓮グッズ!
模様の一部とアウトラインも透けているのが分かりますでしょうか?微妙な色合いの薄手のベルベット・ストールです。拡大してご覧ください。(巾60㎝ 長さ200㎝)。

ベルベットストールアップ
3階はショールームになっていました。そこでも蓮文様を発見!

ベルベット時代劇インテリアS
韓国時代劇には宮廷が背景になっているドラマが多く、女性の王族の居室には、色々な蓮が描かれた屏風などが登場します。これはその中で使われるインテリアだそうです。
大きな座布団や背もたれ、脇息に描かれているのは、李氏朝鮮時代の民画の蓮です。
なぜベルベットで作られているのか?ベルベットはライトの明りを吸収するため、撮影がスムーズに進むのだそうです。
(湯村さんと二人で中宮―皇后になった気分で記念写真を撮りました)

タイムスリップはここまで。
地元スーパーに出かけます。先ずは生鮮食品売り場の蓮根をチェック。

スーパー蓮根

スーパー蓮根スライスS
さすが韓国、白菜をどっさり買い込んでいるお母さん。キムチ作りは世界無形遺産に登録された発酵食品。滞在中、どんな食事にも美味しいキムチが必ずついてきました。

スーパー白菜
さて夕食です。

マンガ大邱13S
菊花亭でスケッチ中の湯村さん。
湯村さんは食事が運ばれると直ぐにスケッチ!
菊花韓定食のペーパーマットS

ペーパーマットにも蓮の絵が・・・。お腹一杯頂きました!
一日でこんなに大邱を満喫しました。明日は今回のお目当て二つ目に出かけます。

つづく。

大邱マンガ旅日記1日目の2

マンガ大邱表紙AS

絵 湯村泰子(ゆむら たいこ)
写真・文 塩澤珠江(しおざわ たまえ)
大邱広域市 コーディネーター 丸山雅子
(大邱広域市観光文化財課 日韓通訳)

 

韓国の蓮根の大産地「半夜月」へ。
マンガ大邱11S

蓮根掘りの方法は大まかにいうと2種類あり「水掘り」と「鍬―クワ掘り」がある。日本でも地域によっては半夜月と同じ掘り方をする。

半夜月蓮田

遠くにマンション群をのぞむ蓮田。ちなみに夏の光景を観光課から拝借した。

半夜月蓮田夏S
夏には「蓮まつり」が行われるそうだ。
食材としての蓮根栽培の地域なので、漢方材(蓮の実、蓮芯)は栽培していないとのこと。細い地下茎(ランナー)は輪切りにして乾燥、炒ってお湯にいれて飲む「蓮根茶」にしている。炒り方までは伺わなかったが、香ばしくて大変美味しかった。

半夜月クワ掘りS
一節が長いタイプの蓮根。一本一本手で掘りだす。蓮田の土は粘土質なのでとても重い。
ちなみに日本の「水掘り」はこんな風にする。写真は9月初旬、静岡県で撮ったもの。

水掘りS
水圧の強いポンプで蓮根が埋まっている近辺の泥を飛ばし、手探りで蓮根を掘りだす。
どちらの方法も大変な作業である。

大邱マンガ旅日記1日目の1

マンガ大邱表紙AS

 

 

 

 

絵 湯村泰子(ゆむら たいこ)
写真・文 塩澤珠江(しおざわ たまえ)
大邱広域市 コーディネーター 丸山雅子
(大邱広域市観光文化財課 日韓通訳)

KTX(韓国高速鉄道)で大邱へ
マンガ大邱8S

KTX釜山から大邱へ車窓からS車窓から黄葉の山々を眺める。

KTX車中でスケッチ中S乗車時間45分なれど、スケッチ開始・・・

大邱(テグ)市の正式名は大邱広域市。「大きな原野」という意味で、繊維、金属、そして蓮根とリンゴの産地。リンゴの品質はアジアでも有名らしい。
これから2日間お世話になる観光文化財課の丸山雅子さんと無事に会えた。
先ずは「幸せの韓果」というちょっとドラマティックな名前のお菓子屋さんへ。
マンガ大邱9S

蓮根を使ったお菓子が色々積まれている。ウイークデーのせいかガランとした店内で目に入ったのが手描きののれん。裏側に回ってみたら風に揺れないよう魚の形のおもりが下がっていた。なかなか洒落っ気がある。

幸せの韓果のれん裏S

幸せの韓菓1S左はさくっとした食感のお菓子。いくらでも食べられそう。右はお茶うけにぴったりのしっかりした味の蓮根菓子。お皿は翌日行った陶器屋さんで買ったもの。
器いっぱいにたっぷり盛るのが韓国式だが、蓮の模様を生かしたいので、余白をのこした日本式の盛り方で。

マンガ大邱10S
昼食は、これまたドラマティックな「蓮の香のとどまる庭」と言う名のお店へ。

「蓮の香がとどまる庭」全景S
外壁に描かれた蓮の花がお出迎え。

「蓮の香がとどまる庭」ランチョンマットS
ランチョンマットにも蓮の花が・・・

{蓮の香がとどまる庭」店内蓮根の絵 大胆に壁に描かれた巨大な蓮根!

大邱広域市の旅、まだ半日です。

つづく。

『モガ鹿乃ちゃんの百年―全て世は事も無し』

モガ鹿乃ちゃん2

 

 

文字通り今日は鹿乃子が生まれて百年。
格別のこともなく日が暮れていきました。午後は車で10分ほど離れた「寺家ふるさと村」へ散歩に。木立の中にあるカフェでお茶をしました。

2014年11月22日ふるさと村
そのお店につくまでには、坂あり階段ありなのですが、ゆっくりゆっくり登って到着。
ロイヤルチャイとワッフルをいただきました。

のんびり帰宅してフッとよぎったのが、タイトルにした一節。
「何の詩だっけ、思い出せない」。

時は春、
日は朝(あした)、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
蝸牛(かたつむり)枝に這い、
神、空に知ろしめす。全て世は事も無し。

(ブラウニング「春の朝」上田敏・訳詩集『海潮音』1905)

春ではなく、初冬だけれど・・・

 

今和次郎の「修業」

モガ鹿乃ちゃん2

 

 

鹿乃子用の小さな木製の古い机には、虫眼鏡、メモ用の紙、鉛筆、何度も読み返している読みかけの本などが置いてある。昭和44年刊行の『続 美しい老年期』を見つけた。「新しい老年生活の曙」という<座談会>(今和次郎・田中千代・杉村春三・東畑朝子)のなかで、今和次郎の言葉に惹かれた。

― 今先生のそもそものご専門は何だったのでしょうか?
― 自分でもわからんのですよ(笑)。育つのに20年、絵画に10年、農村を歩いて10年、建築に10年、衣服10年、家政学10年、哲学に10年、それで80年経ったわけです。私は絵描きの学校を出たので、いまでも道楽に絵を描いていますよ。早稲田では建築を教えていましたがこれは門前の小僧です。いまは商売もおもしろいと思って勉強しているのです。私は老人になっても、いつまでも好奇心を行使しなくちゃならんということを念願としています。たれでも好奇心は大切だといいながら、それを豊かに育てる修業をおろそかにしていると思うのです。(後略)

今和次郎著『草屋根』今和次郎著『草屋根』 (昭和21年・乾元社)

今 和次郎(こん わじろう)は、民俗学研究者。 民家、服装研究などで業績があり、「考現学」を提唱し、建築学、住居生活や意匠研究などでも活躍した。 東京美術学校出身の画家でもあった。昭和5年刊行の『考現学モデルノロヂオ』(春秋社)は鹿乃子の夫となった吉田謙吉と共著。

鹿乃子は明日、百一歳をむかえる。朝食の時の会話。
「お母さん、明日お誕生日会するからね」「あら、そう、アタシは幾つになるの?」
「幾つだと思う?」「うーん、うーん、百一歳?」パチパチパチ(拍手)「正解!」。
「長生きするのも大変だよ。いや、アタシはいいんだけどね、周りがね。転ばないように、とかネ」「自分で死ぬわけにいかないからネ。長生きするのも大変なんだヨ」。

 

 

 

 

 

釜山マンガ旅日記

マンガ大邱表紙AS

 

 

 

 

 

絵・湯村泰子(ゆむら たいこ)
文・写真 塩澤珠江(しおざわ たまえ)

エアー釜山とロッテ免税店。
マンガ大邱5S
湯村さん機内でスケッチ中S

 

 

 

 

 

短い搭乗時間でもセッセとスケッチ。

格安ツアーなので、フリープランなれど空港からホテルに行く前に免税店に送り込まれました。

私たちは免税店で扱っている商品には関心がないため、売場を一回りしてパウダールームで休憩。あ、そうだ!次女に「お土産は化粧品系が欲しいな~」と言われたのを思い出し、私はパック売場へ。パック成分に流行があるとはさすがコスメ王国、知らなかった。「かたつむり」か「蜂」か「毒蛇」か迷っている間、湯村さんはパウダールームで機内スケッチの色仕上げ。女性買い物客がいっぱいいるのに、パウダールームはガラガラ。

ロッテ免税店パウダールーム2Sスタッフが覗きこんでマンガにニコニコ。

さて、釜山のホテルにチェックイン。

マンガ大邱6S
サムギョプサル2食べる前にスケッチ!お店の元気なおばちゃんが手際よく焼いてくれました。

猫舌の私はスケッチが終わるまでビールを飲みながら店内観察。
お客さんがいっぱいで、活気があり、なんだか嬉しくなってしまう店でした。
サムギョプサルが売りの店で、白菜キムチもモヤシキムチも焼きます。韓国料理は体も心もあったかくなる、を実感。

さて、翌朝、ホテルから地下鉄に乗り釜山駅へ。そして新幹線に乗って大邱へ。ガイドもいない旅なので地下鉄に乗るのも緊張する。ハングル文字が分からない・・・
マンガ大邱7S

町の人たちはとても親切で、地下鉄駅の階段上で湯村さんを待っていたら、若者が3人も大きなスーツケースを運ぼうとしてくれました。お願いしてしまうと湯村さんと会えなくなるので、丁重にお断りしました。でも、感謝!

KTXチケットを購入中の湯村さん

 

 

 

 

 

 

新幹線のチケット購入中の湯村さん。

チケット無事購入!お腹が空いた!駅の食堂で朝からキムチつき定食。美味しかった~。

釜山駅朝食1
釜山駅朝食2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、腹ごしらえも済み、KTXに乗り込みましょう。

*釜山の読み方については、下記を参考になさってください。
韓国・釜山の読み方は変更になったのでしょうか? 【OKWave】

つづく。

韓国・大邱マンガ旅日記No1

マンガ大邱表紙AS

絵・湯村泰子(ゆむら たいこ) 文・写真 塩澤珠江(しおざわ たまえ)

1年前のちょうど今日、マンガの湯村泰子さんと大邱(テグ)へ出かけました。
相変わらず「蓮」をもとめての旅です。大邱は韓国内の蓮根シェアー率が30%以上と言われている地域で、朝鮮半島南部の港・釜山からは新幹線で一駅です。
いつも格安ツアーのフリープランを利用します。旅行社とコーディネーターは全てネットで湯村さんが探し出し、ご当地で何をしたいか?調べたいか?は塩澤がプランを組む、という絶妙なコンビです。どうぞお楽しみください。

マンガ大邱1w300

マンガ大邱2w300マンガ大邱3w300これまでの蓮の旅は蓮の花が咲いている暑い季節だったので、冬支度で出かけるのは初めてでした。さて、どんな蓮情報に出会えるか・・・プランを立てているときから楽しい・・・。

マンガ大邱4w300つづく。