
絵 湯村泰子(ゆむら たいこ)
文・写真 塩澤珠江
コーディネーター 丸山雅子
(大邱広域市観光文化財課日韓通訳)
「笑談亭」のオーナーで薬膳料理研究家のキム・スンラン先生に「薬膳れんこん料理」を習いました。

<蓮根のまるごと蜜柑煮>
ヘタ以外は全て使い、蓮根の輪切りと一緒にゆっくりゆっくり煮詰めます。
ノーワックスの蜜柑なら水洗いで、ワックスがかかっている蜜柑なら酢で洗います。

蜜柑を皮ごとざく切りに。

ブレンダ―でつぶす。

布で漉した蜜柑の汁で、蓮根をゆっくり煮詰める。

蜜柑の自然な甘さが煮詰まって、蓮根がデザートに。
二品目は、ニンニクも唐辛子も使わない<蓮根の水キムチ>

大根、梨をすりおろし、布で漉した汁がそのまま水キムチのスープになる。

茹でた蓮根を輪切りにして、スープに入れる。味を見ながら塩を少々加える。
そのまま常温で24時間発酵させ、その後は冷蔵庫で7日間くらい保存できる。

ハスの花をイメージしたピンク色は、済州島特産の「百年草」という植物の実の粉末。

大根と梨のスープとシャキシャキ蓮根の水キムチ。たくさん作ったので、帰りに密閉容器を買って日本へ持ち帰りました。4日目くらいからスープの味が深くなり、蓮根にしみ込んで本当に美味しかったです。

細かい質問にも丁寧に答えてくださったキム・スンラン先生。丸山さん、ややこしい通訳をありがとうございました!。湯村さんはせっせとスケッチ中。

天井まで漢方材がずらりと並んだ「笑談亭」正面の棚。